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  • 11月

「高校三年生」。作詞・丘灯至夫、作曲・遠藤実、唄・舟木一夫 

歌詞: http://www.uta-net.com/user/phplib/Link.php?ID=13873

これは高校を卒業した後、たまらなく歌いたくなる歌である。

高校というのは特殊な時期だ。中学とも、大学とも違う。子供が大人になろうとする過渡期であり、高校時代こそ人間形成の出発点とも言える。初めて味わう文学、初めて解かる社会の仕組み、歴史。初めて味わう挫折感・・・・生きることの意味を考え始め、未来に期待と恐れを同時に抱く。なにもかも未知なのだ。

年をとるにつれ、人生が次第に形を作るにつれ、二度とああいう気持にはなれないことを知る。そんな思いを歌うに一番ふさわしい歌は、我々の年代でいえば、「高校三年生」である。

なぜなのだろう?

昨日「涙の川を渉るとき 」という遠藤実の自伝をテーマにしたテレビ番組を見た。

遠藤実は高校はおろか中学にも行けず、製糸工場、農家の年季奉公とつらい少年時代を送った。彼にとっては高校生活というのは決して送ることの出来ない「憧れ」であった。

手に入らないものへの美しい憧れ。それが高校時代を懐かしむ我々の心の琴線に触れるのではないか。二度と戻れない時代を懐かしむことは「あこがれ」とよく似た感情なのかもしれない。

最初に歌詞があった。「もし作曲が遠藤でなかったら、これは『カレッジ・ソング風』になっていたのではないか、このミスマッチがヒットにつながった」と歌手の舟木は分析している。

「あ~あ~あ~ 高校三年生 道はそれぞれ 別れても 越えて歌おう この歌を」

高校の同級生を持つことが出来なかった遠藤実から、高校生活を当たり前にしている我々へプレゼントされたのが、この歌、「高校三年生」である。だから、「高校時代はかけがえのない時代だった」と、唄を通して確認させてもらえるのだと思う。

星影のワルツ 作詞・白鳥園枝、作曲・遠藤実、唄・千昌夫                               「星影のワルツ」はオリジナルの題名は「つらいな~」だった。歌詞を見て遠藤実は遠い故郷、新潟での辛い少年時代を思い出した。苦しい時、悲しい時見上げた新潟の星空。        

彼はタイトルを「星影のワルツ」と変えた。それに合わせて歌詞にも少し手をいれ、曲を付けて完成させた。これは当時、遠藤の内弟子だった千昌夫に歌わせレコーディングしたが、あまりヒットしなかった。千は発声練習とか称して遊んでいたそうだ。そこで一度は破門になった。

三年後、ある所で遠藤実は一人の女性がこの歌をジューク・ボックスで聞きながら泣いていたのに遭遇。千を呼び戻した。

バテンダーなどをしながら生活の苦しみを味わった千は遠藤実のピアノ伴奏で改めて歌った。遠藤は鍵盤に涙を落としたそうだ。「どうして今までこう歌えなかったのか。やっぱり、苦労した経験が魂に響く歌に仕上げたんですね」と後日述懐している。                     そしてもう一度レコーディングし直し、ヒットした歌である。

 

「せんせい」: 作詞・阿久悠、作曲・遠藤実                                          森昌子の「せんせい」は「高校三年生」の女学生版を遠藤が作りたがっているのを知った阿久悠が彼のために作詞してヒットした。

「こまっちゃうナ」作詞・作曲遠藤実                                                 山本リンダの「こまっちゃうナ」は遠藤が「ミノルフォン」というレコード会社を創立して、作曲しながら経営をしなければならず、困りきっていた時生まれた歌。「こまっちゃうナ~」は遠藤の台詞、「ミノル、困っちゃう!」だったわけだ。   

遠藤実・主な作品

なぜ今、遠藤実か?興味がある方:FPNの「ブロッガーの心に響いた遠藤実の『私の履歴書』に何を学ぶか?」をご参照ください。

http://www.future-planning.net/x/modules/news/article.php?storyid=1550

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3 Comments

  1. 蘭スター Says:

    高校3年生のお別れレクレーションで
    多摩湖に行ったとき、みんなで輪になって歌ったよ!

    そのとき、輪の中にいたクラスメート、
    もう二度と会えなくなってしまった人もいる。
    こんなときだろうね、タイムスリップすることが
    できたらいいのにね!ってほんとに
    思うのは、、、。

  2. djack Says:

    当時、全国的に舟木一夫のそっくりさんが出回ってましたね。
    西武多摩湖線にも一人いました。髪は舟木で、学生服をピシッと決めて。
    あまり似てない0.5人分ぐらいの舟木もいた覚えがあります。

  3. 歌の町 » Blog Archive » 幸せになろうね Says:

    […] Map さんの遠藤実記事でも名前の上がっている 「からたち日記」 (作詞は西沢爽)について、 […]

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